2016年11月11日

今週の注目感染症 平成28年・44週(10月31日~11月6日)

~腸管出血性大腸菌感染症~
腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌の感染で起こる病気です。先週に続いて今週も多く、24例の報告がありました。主な症状は下痢と腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを起こして死に至ることもあります。汚染された食品からの経口感染や、感染者の便を介して感染します。予防のために、食前・トイレの後などは、石鹸と流水で十分な手洗いを行い、調理器具の消毒・殺菌などに注意しましょう。特に、肉・肉製品の調理の際には、中心部までしっかり火が通るように十分加熱しましょう。

【今週の定点把握対象疾患】
・感染性胃腸炎の定点当たりの報告数は、全県(9.43)でやや高くなっています。
・流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所大和センター管内(5.33)で注意報レベル(3)を超えています。
・流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(6.33)でやや高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年11月10日更新)