2016年10月17日

今週の注目感染症 平成28年・40週(10月3日~10月9日)

〜手足口病〜
手足口病は手・足・口などに現れる水泡性の発疹が特徴の急性ウイルス性感染症で、主に夏に流行しますが、今年は秋になっても流行が続き例年より高い状況にあります。こまめな手洗い、くしゃみ、咳エチケットを心がけましょう。

〜麻しん〜
麻しんは、空気感染、飛沫感染、接触感染により感染し、その感染力は非常に強いと言われています。麻しんには予防接種が有効です。麻しんを疑う症状が現れた場合は、かかりつけ医にその旨を伝え、指示に従って医療機関を受診しましょう。
2016年8月より麻しんの感染が拡がり、神奈川県では、第33週(8月15日~8月21日)に今年初めての麻しん患者が報告されました。第40週(10月3日~10月9日)には報告がなく、累計で6件です。

【今週の定点把握対象疾患】
・咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、20週から鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(3.00)で流行が続いています(終息基準値1)。
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたりの報告数は、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(4.50)でやや高くなっています。
・手足口病の定点当たりの報告数は、小田原保健福祉事務所(5.00)、茅ケ崎保健福祉事務所管内(2.57)、川崎市(2.97)、藤沢市(2.00)でやや高くなっています。
・流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(8.00)、相模原市(6.00)でやや高くなっています。
・ヘルパンギーナの定点あたりの報告数は茅ヶ崎保健福祉事務所管内(2.00)で、やや高くなっています。
・流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は茅ヶ崎保健福祉事務所管内(2.86)で、やや高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年10月13日更新)