2015年11月20日

今週の注目感染症 平成27年・46週(11月9日~11月15日)

~感染性胃腸炎~
細菌、ウイルス、寄生虫などによる、嘔吐や下痢をおこす感染症の総称で、特にウイルス性 の感染性胃腸炎は冬期に多く、ノロウイルスを中心に毎年、学校や入居施設などで集団発生がみられています。第 46週は神奈川県の定点当たり報告数が6.45(前週4.87)と増加しています。外出先から帰宅後、トイレ後、調理・ 食事前にはよく手を洗い、調理器具は十分に洗浄・消毒をしましょう。吐物・排泄物などの処理は直接触れないよ うにし、石けんを使って手を洗いましょう。二枚貝が感染源になることがあるので、二枚貝の取扱いには十分注意 し、調理は中心部まで加熱(85℃~90℃で90秒以上)しましょう。

~インフルエンザ~
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した 手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。第46週は神奈川県の定点当たり報告数が0.11(前週0.19) とやや減少しましたが、例年1月から2月に流行のピークを迎えるため、今後の発生動向に注意してください。重症 化を防ぐためにはインフルエンザワクチンの接種が有効です。また、合併症の一つである肺炎の予防には肺炎球菌 ワクチンの接種が有効です。接種希望の方は、お早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成27年11月20日更新)