2016年08月29日

今週の注目感染症 平成28年・33週(8月15日~8月21日)

~麻しん~
麻しんウイルスにより起こる急性の全身感染症です。感染後7~14日で発熱、咳、鼻水などの症状が現れ、2~3 日熱が続いた後、39℃台の高熱と発疹が現れます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症する と言われています。麻しんウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が非常に強く、免疫を持ってい ない人が感染するとほぼ100%発症します。麻しんは手洗い、マスクのみでは予防できず、麻しんワクチンの接種が有効な予 防法です。定期接種対象の方や麻しんの既往・ワクチン接種歴がない方には接種をお勧めします。また、麻しんの患者さん に接触後72時間以内に麻しんワクチンを接種すると発症予防に効果的であると考えられています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年8月25日更新)