2016年08月01日

今週の注目感染症 平成28年・29週(7月18日~7月24日)

~ヘルパンギーナ~
 ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスの感染により、乳幼児を中心に発熱や口の中に水疱性の発疹(水ぶくれ)が現れる病気です。今週も県内で流行が続いています。ほとんどは予後良好ですが、まれに無菌性髄膜炎や心筋炎を合併します。飛沫感染や接触感染でうつりますので、外出後や食前に手洗い、うがいをしっかり行いましょう。

~咽頭結膜熱と流行性角結膜炎~
 咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主症状とする感染症で、主に小児にみられます。咳やくしゃみなどの飛沫感染や、患者とのタオル共有などによる接触感染で広がります。流行性角結膜炎は強い結膜炎が主症状で、炎症が角膜に及ぶこともあります。小児に多いですが、幅広い年齢層でみられ、接触感染で広がります。どちらもアデノウイルスの感染による病気で、夏に多くみられます。手洗い、うがいをしっかり行うとともに、患者とのタオル共有を避け、プール前後はシャワーを浴びるようにしましょう。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年7月28日更新)