2016年06月17日

今週の注目感染症 平成28年・23週(6月6日~6月12日)

~咽頭結膜熱と流行性角結膜炎~
どちらもアデノウイルス感染による病気です。咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主症状とする感染症で、主に小児にみられます。流行性角結膜炎は強い結膜炎が主症状で、炎症が角膜にも及ぶことがあります。流行地域では、手洗い、手指の消毒、うがいを励行し、患者とのタオル共有を避ける、プール前後はシャワーを浴びるなどの注意をしましょう。

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、A群レンサ球菌による上気道感染症で、発熱、咽頭痛、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。抗生剤が効く病気ですが、重症化して肺炎、髄膜炎などを合併することがあります。患者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む飛沫感染や、手指を介した接触感染で広がります。手洗い、うがい、咳エチケットに注意しましょう。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年6月17日更新)