2015年12月04日

今週の注目感染症 平成27年・48週(11月23日~11月29日)

~RSウイルス感染症~
RSウイルスによる感染症で、主に乳幼児に秋から冬にかけて流行します。風邪のよう な症状から重症の細気管支炎、肺炎など様々な呼吸器の症状を引き起こします。第48週は神奈川県の定点当たり報 告数が0.77(前週0.98)と減少しておりますが、同時期としては過去5年で2番目に多く、引き続き発生動向にご注 意ください。特に、乳幼児が周囲にいる場合は、こまめな手洗い、くしゃみ・咳エチケットを心がけましょう。

~感染性胃腸炎~
細菌、ウイルス、寄生虫などによる、嘔吐や下痢をおこす感染症の総称で、特にウイルス性 の感染性胃腸炎は冬期に多く、ノロウイルスを中心に毎年、学校や入居施設などで集団発生がみられています。第 48週は神奈川県の定点当たり報告数が7.26(前週7.93)とやや減少していますが、例年12月にピークとなるため、 引き続き発生動向にご注意ください。外出先から帰宅後、トイレ後、調理・食事前にはよく手を洗い、調理器具は 十分に洗浄・消毒をしましょう。吐物・排泄物などの処理は直接触れないようにし、石けんを使って手を洗いまし ょう。二枚貝が感染源になることがあるので、二枚貝の取扱いには十分注意し、調理は中心部まで加熱(85℃~90 ℃で90秒以上)しましょう。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成27年12月4日更新)