2017年12月08日

今週の注目感染症  平成29年・48週(11月27日~12月3日)

~インフルエンザ
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。
神奈川県内では第47週(11月20日~11月26日)にインフルエンザの定点当たり報告数が流行開始の目安となる「1」を超えました。
例年、1~2月頃に流行のピークを迎えます。外出後の手洗い・うがいや、咳エチケット(咳・くしゃみの症状がある場合はマスク着用)を心がけ、感染を予防しましょう。
重症化を防ぐためにはインフルエンザワクチンの接種が有効です。接種回数は、生後6か月から13歳未満は2回、13歳以上は通常1回となります。
接種希望の方は、お早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。

~感染性胃腸炎
細菌やウイルスにより嘔吐や下痢の症状が現れる感染症の総称です。
特にウイルス性の感染性胃腸炎は冬期に多く、ノロウイルスを中心に毎年、学校や入居施設などで集団発生がみられます。
感染者の嘔吐物や便から手指を介した感染の他、汚染された生の二枚貝を原因とするノロウイルス食中毒も見られます。
神奈川県の定点当たり報告数は前週の値に比べて3週間連続して増加したことから、12月4日に「ノロウイルス食中毒警戒情報」が発令されました。
感染予防のため、食事の前やトイレの後には石けんを使ってしっかり手洗いを行いましょう。
また、ノロウイルスには、加熱(85℃から90℃で90秒以上)や次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)希釈液による消毒が効果的です。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年12月7日更新)