2017年02月10日

今週の注目感染症  平成29年・5週(1月30日~2月5日)

~インフルエンザ~
神奈川県では、今週も引き続き警報レベルです。
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすると感染します。
感染予防の基本である外出後の手洗い・うがいを十分に行い、急な発熱や咳、くしゃみなどインフルエンザが疑われる症状がある場合、周囲に感染が広がらないようにマスクを着用しましょう。
重症化を防ぐためにはインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、効果が現れるまで接種から2週間程度かかります。また、合併症の一つである肺炎の予防には肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。接種希望の方は、お早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。

~風しん~
2月4日は『風疹の日』、2月は“風疹ゼロ”月間です。
風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹などが現れるウイルス感染症です。
また、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、出生児に心疾患、難聴、白内障などが現れる先天性風しん症候群が起こる恐れがあります。
風しんは感染力が強く、手洗いやマスクでは予防できず、ワクチン接種が最も有効な予防法です。妊娠希望の女性やパートナーへの抗体検査やワクチン接種の助成制度がありますので、自治体ホームページをご覧ください。

【今週の定点把握対象疾患】
・インフルエンザの定点当たりの報告数は、全県(33.64)で前週の全県(16.67)より増加し、警報レベル(30)を超えました。

・流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(5.00)でやや高くなっています。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年2月10日更新)