2017年02月24日

今週の注目感染症  平成29年・7週(2月13日~2月19日)

~インフルエンザ~
神奈川県では、第4週をピークに減少傾向ですが、まだ流行は続いています。感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすると感染します。感染予防の基本である外出後の手洗い・うがいを十分に行い、急な発熱や咳、くしゃみなどインフルエンザが疑われる症状がある場合、周囲に感染が広がらないようにマスクを着用しましょう。インフルエンザにはいくつかの型があり、一度かかっても違う型のインフルエンザにかかることがありますので、引き続き感染予防に努めましょう。

~風しん~
2月4日は『風疹の日』、2月は“風疹ゼロ”月間です。今週は、海外での感染を疑う症例が報告されました。風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹などが現れるウイルス感染症です。また、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、出生児に心疾患、難聴、白内障などが現れる先天性風しん症候群が起こる恐れがあります。風しんは感染力が強く、手洗いやマスクでは予防できず、ワクチン接種が最も有効な予防法です。妊娠希望の女性やパートナーへの抗体検査やワクチン接種の助成制度がありますので、自治体ホームページをご覧ください。

【今週の定点把握対象疾患】
●インフルエンザの定点当たりの報告数は、全県(22.70)で前週の全県(25.73)より減少傾向ですが、流行は続いています。
特に、厚木保健福祉事務所管内(32.29)は、まだ高い状態が続いています。小田原保健福祉事務所足柄上センター管内(6.00)は終息基準値(10)を下回っています。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たりの報告数は、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(4.50)でやや高くなっています。
流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、横須賀市(5.50)でやや高くなっています。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年2月23日更新)