2017年04月07日

今週の注目感染症  平成29年・13週(3月27日~4月2日)

~結核 ~
結核は、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。神奈川県では今年の累計報告数がすでに356件となりました。患者の咳やくしゃみに含まれる結核菌が空気中に舞い、それを周りの人が吸い込むことによって感染します。結核菌に感染しても、肺結核などを発病するのは約1割で、残りは発病に至りません。発病を防ぐには、バランスの良い食事、十分な睡眠をとり、喫煙を避けるなど健康的な生活を心がけることが大切です。現在では、早期に診断して、適切な治療を受ければ治る病気となっています。長引く咳や痰などの症状がみられる場合には早めにかかりつけ医に相談してください。また、健康診断の胸部レントゲン検査で異常を指摘された場合には、必ず医療機関を受診して精密検査を受けましょう。

【今週の定点把握対象疾患】
●インフルエンザの定点当たりの報告数は、全県(6.60)で前週の全県(6.82)より減少しました。
●咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(2.00)でやや高くなっています。
●A群溶血性レンサ球菌の定点当たりの報告数は、小田原保健福祉事務所管内(5.83)でやや高くなっています。
●感染性胃腸炎の定点当たりの報告数は、小田原保健福祉事務所管内(11.17)でやや高くなっています。
●流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所 (4.67) と横須賀市(4.00)でやや高くなっています。
●感染性胃腸炎(ロタウイルス)の定点当たりの報告数は、藤沢市(6.00)でやや高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年4月6日更新)