2021年02月05日

今週の注目感染症  2021年・4週(1月25日~1月31日)

~梅毒~
梅毒はスピロヘータ科細菌の梅毒トレポネーマが感染して起こる病気です。
性感染症(STI: Sexuallytransmitted infection)の一つで、感染経路のほとんどは性的接触ですが、母親から胎児に感染する先天梅毒もあります。
感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹(I期梅毒)、感染後3か月以後に手のひら、足の裏や体全体に赤い発疹が出ることがあります(2期梅毒)。
治療をしなくても症状は消える場合がありますが、適切な治療をしないと病原菌は消えません。
感染後3年以上経過すると、皮ふ、筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)、心臓、血管、脳などに病変ができて死に至ることもあります(晩期梅毒)。
血液検査で診断でき、治療は抗菌薬が有効です。
気になる症状がある時には、症状が改善した場合でも早めに医療機関(泌尿器科、婦人科、皮膚科など)を受診しましょう。
保健所等で無料・匿名で検査を受けることもできます。
(保健所等の検査は神奈川県内の保健所等HIV検査実施機関一覧 >>詳細はこちら をご覧ください)

~新型コロナウイルス感染症~
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今週の報告数は2,736例となり、前週4,843例から減少傾向ですが、まだ多い状況です。
神奈川県では緊急事態措置が3月7日まで延長となり、引き続き、飲食店に対する営業時間短縮要請、外出自粛の要請、テレワークの推進などが行われます。
新型コロナウイルスは感染力が強いうえに、感染しても無症状の方や発症直前の方から感染することもあり、感染対策が難しくなっています。
症状がなくても感染している可能性があることを意識し、外出(特に会食)を自粛しましょう。
また、外出される場合はマスク着用を徹底し、感染拡大をくい止めましょう。

【参考】
新型コロナウイルス感染症について(神奈川県HP)
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県内の最新動向(神奈川県HP)
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新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況(神奈川県HP)
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新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省HP)
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連情報ページ(国立感染症研究所HP)
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【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和3年2月4日更新)