2021年10月08日

今週の注目感染症  2021年・39週(9月27日~10月3日)

~E型肝炎~
E型肝炎ウイルスにより引き起こされる肝炎です。
E型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎を引き起こし、ときには劇症肝炎とよばれる重篤な肝炎を発症します。
B型肝炎やC型肝炎のように慢性化することはまれですが、同じように急性肝炎を引き起こすA型肝炎に比べて致死率が高く注意が必要です。
E型肝炎ウイルスは糞便中に存在しており、汚染された水や食べ物を摂取することで感染します。
また野生のイノシシやシカの肉を食べて感染することもあります。
予防として飲料水や食べ物の衛生状態に注意し、野生のイノシシやシカの肉を食べる際はよく加熱するようにしましょう。

~新型コロナウイルス感染症~
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今週の報告数796例となり、前週1,514例から減少しています(※患者情報の変更により、前週と数字が異なる場合があります)。
現在政府により神奈川県に発出されていた緊急事態宣言は9月30日で解除されました。
神奈川県では感染の再拡大を防ぐためにこれまで行ってきた要請を段階的に緩和することとしています。
(詳細は、神奈川県ホームページ参照>>詳細はこちら
また神奈川県で実施している変異株モニタリングの結果では、現在の流行の大半はデルタ株によるものと分かっていますが、流行株が変わっても、基本的な感染対策は十分に有効です。
今後も手洗い・マスク着用といった従来の行動維持を心がけてください。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和3年10月7日更新)