2017年05月29日

今週の注目感染症  平成29年・20週(5月15日~5月21日)

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
A群溶血性レンサ球菌による上気道感染症で、発熱、咽頭痛、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。まれに重症化して猩紅熱、肺炎、髄膜炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などを合併することがあります。患者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む飛沫感染や、手指を介した接触感染で広がります。手洗い、うがい、咳エチケット(咳やくしゃみの症状がある人はマスクを着ける)に注意して、感染を予防しましょう。


【今週の定点把握対象疾患】
●咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(2.00)、小田原保健福祉事務所管内(1.17)でやや高くなっています。
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たりの報告数は、小田原保健福祉事務所管内(5.83)、相模原市(4.73)、平塚保健福祉事務所管内(4.71)、厚木保健福祉事務所管内(4.36)、茅ケ崎市(4.29)、川崎市(4.06)でやや高くなっています。
●流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(4.67)でやや高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年5月25日更新)