2017年06月19日

今週の注目感染症  平成29年・23週(6月5日~6月11日)

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ~
A群溶血性レンサ球菌による上気道感染症で、発熱、咽頭痛、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。まれに重症化して猩紅熱、肺炎、髄膜炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などを合併することがあります。患者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む飛沫感染や、手指を介した接触感染で広がります。手洗い、うがい、咳エチケット(咳やくしゃみの症状がある人はマスクを着ける)に注意して、感染を予防しましょう。

【今週の定点把握対象疾患】
●咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(4.50)で警報レベル(3)を超えました。また、川崎市(1.36)、相模原市(1.00)、平塚保健福祉事務所管内(1.00)、鎌倉保健福祉事務所管内(1.00)でやや高くなっています。
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たりの報告数は、平塚保健福祉事務所管内(8.57)で警報レベル(8)を超えました。また、鎌倉保健福祉事務所管内(4.67)、厚木保健福祉事務所管内(4.64)、川崎市(4.31)、横浜市(4.20)でやや高くなっています。
●感染性胃腸炎の定点当たりの報告数は、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(14.83)で高くなっています。
●流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(7.33)、相模原市(4.50)、横須賀市(4.50)でやや高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成29年6月15日更新)