2023年11月10日

2023年・44週(10月30日~11月5日)

今週の注目感染症

~レジオネラ症~
レジオネラ症はレジオネラ属菌による細菌感染症です。
主な病型として重症の肺炎を引き起こす肺炎型と、一過性で自然に改善するポンティアック熱型が知られています。
症状としては、肺炎型の場合は全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などから始まり、咳や38度以上の発熱、悪寒、胸痛、呼吸困難がみられるようになります。
ポンティアック熱型の場合は突然の発熱、悪寒、筋肉痛の症状がみられますが、一過性で自然に治癒します。
レジオネラ症の治療には抗菌薬を用います。
レジオネラ症は主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入によって細菌が感染することによって起こります。
エアロゾルの発生源としてエアコン、加湿器、循環式浴槽などがあります。
これらの清掃を定期的に行いレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルの発生を防ぐことが重要です。

※第39週より感染症発生動向調査:週報対象疾患の時系列グラフに新型コロナウイルス感染症が加わりました。
第44週から今週の注目感染症における新型コロナウイルス感染症の取り扱いを他疾患と統一します。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和5年11月9日更新)