2016年04月01日

今週の注目感染症 平成28年・12週(3月21日~3月27日)

~インフルエンザ~
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目・鼻・口を触れ たりすることによって感染します。第12週は神奈川県内の定点当たり報告数が7.66(前週14.32)と減少し、警報 レベル終息基準値10を下回りましたが、引き続き、感染予防の基本である外出後の手洗い・うがいを行いましょう。 今シーズン既にインフルエンザに感染した方も、別の型や系統のインフルエンザに感染することもあり注意が必要です。急な発熱やくしゃみ・咳などの症状がある場合は、周囲に感染が広がらないようにマスクを着用し、くしゃみ・咳エチケットを心がけ、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

~ジカウイルス感染症~
ジカウイルス感染症(ジカ熱)は、ジカウイルスによる感染症で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、 倦怠感、頭痛などが主な症状です。感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。症状 は軽く、2~7日続いた後に治り、予後は比較的良好な感染症です。第12週は神奈川県内で1例の報告がありました。 ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染し、ヒトからヒトに感染する病気ではありませんが、稀なケースと して、献血や性交渉による感染が指摘されています。なお、近年、ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、 ジカウイルス感染症との関連が示唆されています。海外の流行地へ出かける際は、蚊に刺されないよう気をつけましょう。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成28年3月31日更新)