2018年11月16日

今週の注目感染症  平成30年・45週(11月5日~11月11日)

~感染性胃腸炎~

細菌やウイルスにより嘔吐や下痢の症状が現れる感染症の総称です。
特にウイルス性の感染性胃腸炎は冬期に多く、ノロウイルスを中心に毎年、学校や入居施設などで集団発生がみられます。
感染者の嘔吐物や便から手指を介した感染の他、汚染された生の二枚貝を原因とするノロウイルス食中毒も見られます。
神奈川県の定点当たり報告数は前週の値に比べて3週間連続して増加したことから、11月12日に「ノロウイルス食中毒警戒情報」が発令されました。感染予防のため、食事の前やトイレの後には石けんを使ってしっかり手洗いを行いましょう。
また、ノロウイルスには、加熱(85℃から90℃で90秒以上)や次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)希釈液による消毒が効果的です。

~風しん~
神奈川県では今週も28件の報告があり、流行が続いています。

今週の定点把握対象疾患
・咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(6.00)で警報レベル(3)を超えています。
・伝染性紅斑の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(2.55)で警報レベル(2)を超えています。
・流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(11.33)で警報レベル(8)を超えています。
・流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(4.00)で注意報レベル(3)を超えています。



【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成30年11月15日更新)