2018年08月17日

今週の注目感染症  平成30年・32週(8月6日~8月12日)

~腸管出血性大腸菌感染症~
ベロ毒素を産生する病原性大腸菌の感染で起こる病気です。
主な症状は下痢と腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を起こして死に至ることもあります。
汚染された食品や、感染者の便を介して感染します。
感染予防として、①食前やトイレの後に石鹸と流水で十分な手洗いを行う、②調理器具の消毒・殺菌を確実に行う、③肉・肉製品の調理の際には中心部75℃以上で1分間以上加熱する、④生野菜はよく水洗いをする、など、特にアウトドアでの調理の際には注意しましょう。
また、強い腹痛や下痢(特に血便)の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

今週の定点把握対象疾患
・伝染性紅斑の定点当たりの報告数は、川崎市(1.94)、茅ヶ崎市(1.83)、鎌倉保健福祉事務所(1.67)、横浜市(1.28)でやや高くなっています。
・ヘルパンギーナの定点当たりの報告数は、全県(2.69)でやや高くなっています。
・流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は、相模原市(4.67)、厚木保健福祉事務所大和センター(4.00)でやや高くなっています。
・RSウイルスの定点当たりの報告数は、県域(1.48)で県域過去平均(0.20)と比べて高くなっています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成30年8月16日更新)