2018年08月03日

今週の注目感染症  平成30年・30週(7月23日~7月29日)

~腸管出血性大腸菌感染症~
ベロ毒素を産生する病原性大腸菌の感染で起こる病気です。
主な症状は下痢と腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を起こして死に至ることもあります。
汚染された食品や、感染者の便を介して感染します。
感染予防として、①食前やトイレの後に石鹸と流水で十分な手洗いを行う、②調理器具の洗浄・消毒・殺菌を確実に行う、③肉・肉製品の調理の際には中心部75℃以上で1分間以上加熱する、④生野菜はよく水洗いをする、など、特にアウトドアでのキャンプやバーベキューの際に注意しましょう。
また、強い腹痛や下痢(特に血便)の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

今週の定点把握対象疾患
・咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(3.50)で警報レベル(3)を超えています
・手足口病の定点当たりの報告数は、小田原保健福祉事務所管内(5.00)、平塚保健福祉事務所管内 (3.71)でやや高くなっています。
・伝染性紅斑の定点当たりの報告数は、川崎市(1.59)、鎌倉保健福祉事務所(1.33)、厚木保健福祉事務所大和センター(1.29)、茅ケ崎市(1.17)、横浜市(1.06)でやや高くなっています。
・ヘルパンギーナの定点当たりの報告数は、川崎市(4.27)、藤沢市(3.89)、横須賀市(3.78)、小田原保健福祉事務所管内(3.60)、鎌倉保健福祉事務所三崎センター(3.50)、相模原市(3.29)、横浜市(3.11)でやや高くなっています。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成30年8月2日更新)