2018年12月07日

今週の注目感染症  平成30年・48週(11月26日~12月2日)

~伝染性紅斑(りんご病)~
第23週(6月4日~6月10日)より、県内で警報レベルを超える地域が断続的にみられます。
ヒトパルボウイルスB19による感染症で、特徴的な両頬の紅斑(赤い発疹)に続いて、手足に網目状の紅斑が現れます。
通常は自然に回復しますが、成人では関節炎を合併することもあります。
また、B19ウイルスは、妊婦では胎児水腫や流産を、溶血性貧血の患者では汎血球減少を起こすことがあります。
飛沫感染、接触感染でうつりますが、感染力は発疹出現前に強く、発疹出現後には消失するため、患者からの感染を防ぐのは困難です。
日頃より、手洗い、咳エチケットを心がけて、感染を予防しましょう。

~風しん~
神奈川県では今週も24件の報告があり、流行が続いています。

今週の定点把握対象疾患
・伝染性紅斑の定点当たりの報告数は、厚木保健福祉事務所管内(5.36)、茅ヶ崎市(2.57)、横浜市(2.06)、藤沢市(2.00)で警報レベル(2)を超えています。
また、全県(1.90)、県域(1.80)でも高くなっています。
・水痘の定点当たりの報告数は、茅ヶ崎市(2.71)、鎌倉保健福祉事務所管内(2.00)で警報レベル(2)を超えています。
また、横須賀市(1.22)、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(1.17)、厚木保健福祉事務所管内(1.00)で注意報レベル(1)を超えています。
・咽頭結膜熱の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(10.50)で警報レベル(3)を超えています。
・流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(3.00)で注意報レベル(3)を超えています。
・インフルエンザの定点当たりの報告数は、横浜市(1.10)、小田原保健福祉事務所管内(1.00)で流行開始の目安(1)を超えています。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(平成30年12月6日更新)