2019年10月24日

今週の注目感染症  令和元年・42週(10月14日~10月20日)

~腸管出血性大腸菌感染症~
ベロ毒素を産生する病原性大腸菌の感染で起こる病気です。
今週も報告が多くなっています。
主な症状は下痢と腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を起こして死に至ることもあります。
汚染された食品や、感染者の便を介して感染します。
感染予防として、①食前やトイレの後に石鹸と流水で十分な手洗いを行う、②調理器具の消毒・殺菌を確実に行う、③肉・肉製品の調理の際には中心部75℃以上で1分間以上加熱する、④生野菜はよく水洗いをする、など、特にアウトドアでのキャンプやバーベキューの際に注意しましょう。
また、強い腹痛や下痢(特に血便)の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

~手足口病~
第26週に神奈川県の定点当たり報告数が警報レベル(5)を超えました。
第30週をピークに減少し、今週(定点当たり1.91人)、終息レベル(2)を下回りました。

~風しん~
今週は、風しん2例の報告がありました。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和元年10月24日更新)